1940年代~1950年代の間に作られた、アンスコのカラークリッパーという120フィルムを使うカメラです。
ansco_c_c-01.jpg     ansco_c_c-03.jpg
このカラークリッパーのデザインは20世紀を代表するフランス人デザイナー「レイモンド・ローウィ」によるものです。レイモンド・ローウィ?と言われてもピンッ!とこないですが、知名度の高い例として「コカコーラ、ラッキーストライク、シェル、カナダドライ、ナビスコ」など他にも沢山のあらゆるデザインを手がけた偉大な人物です。


レイモンド・ローウィがデザインしたカメラは3種類だそうで、カラークリッパーはその中の一つです。
ansco_c_c-02.jpg
デザイナーが手掛けただけあって、他に類を見ない個性的なデザインと色彩だと思います。とても60年前の物とは思えないですね。。。因みにシャッターはレンズ部分を引き出して赤い部分を押します。外装はオリーブカラーのレザー張りではなく、ザラザラした模様の塗装が施されています。


ansco_c_c-04.jpg
現在、市場に出回っている数も少なく今と成っては意外と珍しいカメラだそうです。私の手に入れた物は、程度としては並らしいですが、カメラの命とも言えるレンズに若干のカビと無数の塵があり、綺麗に掃除したいと思います。僕はカメラに関して素人です。これから行う作業で、この記事を参考に分解や改造等による全ての結果において責任は取れませんので必ず「自己責任」でお願いします。


ansco_c_c-05.jpg
最初にレンズユニットを外すには、裏蓋を開けフィルム室の4ヶ所の+ビスを外します。


レンズユニットを外し、本体側のチャージ不要のエバーレディーシャッター機械です。簡単な仕組みですね。。。
ansco_c_c-06.jpg
長年メンテナンスをしていないのか、油切れと一部グリスが硬化していました。塵も溜まっていますね。。。


いよいよレンズユニットの分解です。
ansco_c_c-07.jpg     ansco_c_c-08.jpg
なんと、分解するにはのカシメ3ヶ所を壊さなければ成りません。思い切ってマイクロニッパーで切りました。カシメが外れたら前面のプレートが外れます。次に2ケ所のアルミの爪を起こしカバーを外します。


ansco_c_c-09.jpg
レンズ部分を回すと外れます。ここもグリス切れでスカスカ軽く一升瓶のキャップみたいな感じでした。


前玉の状態です。。。
ansco_c_c-11.jpg     ansco_c_c-10.jpg
レンズも汚いですが、周りの金属部分も劣化して腐食?が・・・


後玉の状態です。。。
ansco_c_c-12.jpg
カビは無いようですが、塵が凄いですね。。。


後玉の掃除ですが、このレンズを固定ししているのがカシメ2ケ所です。
ansco_c_c-13.jpg
カシメを壊してバラすのも面倒なので、最初にブローで塵を飛ばし、先の尖った綿棒に薄めた中性洗剤(チャミー)を浸けて根気よく!丁寧に!掃除します。中性洗剤を取り除いたら、仕上げは綿棒に無水アルコール浸けて、ここも根気よく!丁寧に!レンズをライトに透かしながら納得のいくまで拭きます。
※レンズは洗剤液や拭き作業によるコーティング剥れに要注意です。


前玉も同じ様に作業しました。
ansco_c_c-15.jpg
おぉ!こんなに透明感の有るレンズで綺麗なコーティングだったとはっ!


ansco_c_c-14.jpg
壊したカシメが金属製だったので組立時に壊した部分にハンダを盛って固定し再利用しました。この方が、またメンテナンスをする時、ハンダを吸い取れば簡単にバラせますしね。。。


組み直す前に、ファインダーの塵や曇り除去して、ボディの汚れ、機械部の注油、グリスアップをしておきます。
ansco_c_c-16.jpg
スカスカのヘリコイド部分には粘度の高いモリブテングリスを塗っておくと程よい感じです。


ansco_c_c-17.jpg
ボディの傷や塗装の剥れはそのままだけど、実写機として甦った感じですね。。。120フィルムなので手持ちが無く試し撮りしてないけど、どんな写り方するのか楽しみです。

絞り:二段階 f8,f16
シャッター:1/30


関連記事

2010.06.03 Thu l クラカメ l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

はじめまして
ANSCO COLOR CLIPPERを検索してたら
このブログに辿り着きました
斬新なデザインですよね

ひとつ教えてください
この左上にある赤いのがレリーズボタンなのでしょうか?
2010.09.12 Sun l 小太郎. URL l 編集
Re: はじめまして
はじめまして、小太郎さん

>斬新なデザインですよね
そうなんですよね(^^)。今と違ってデザイン重視なので、まるで美術品(言い過ぎかなぁ)のようですね。

> この左上にある赤いのがレリーズボタンなのでしょうか?
はい。赤いアルミ製のボタンが、シャッターリリースボタンです。
2010.09.13 Mon l つぐつぐ. URL l 編集

コメントの投稿












トラックバック

トラックバック URL
http://freehobby.blog57.fc2.com/tb.php/79-375b9795
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)